イナバ式皮下組織削除法ならわきがは治る?

イナバ式皮下組織削除法ならわきがは治る?

イナバ式わきが手術どんなものなのかというと、皮下組織掻爬法をさらに進化させたもので、皮膚に小さく切れ目を入れてそこから特殊な器具を使って皮膚の下の組織を削り取っていきます。

 

イナバ式皮下組織削除法で特徴的なのは使う器具です。
ハサミの形をしているものなんですが、通常刃の付いている部分の片方に皮膚を押さえつけるためのローラーが、もう片方に皮下組織を削り取るための刃が付いているものを使います。

 

イメージですがこんな感じのものです。(汚い絵ですいません)

 

イナバ式の器具
片方にローラーが付いていて、これで皮膚を押さえて下側の刃で皮膚の下を削り取るわけですが、使い方はこんな感じですね。(汚い絵ですいません)

 

イナバ式手術方法
どんなメリットがあるかというと、ハサミで挟む強さを一定に保つことで皮膚の裏側の組織を均一に綺麗にそぎ取ることが可能で、今までの掻爬法などと比べればかなりわきがの完治率も上がっています。

 

世界中からこの治療法を見に来る医師がいるくらい革新的な手術方法だそうです。
考え出したのはイナバ式というだけあって稲葉益巳医学博士という方。

 

もう一つ注目したいのはイナバ式で行われる手術後のケアです。
剥離した皮膚をできるだけ負担がないようにくっつけるために、従来まで行われていたタイオーバーという圧迫方法ではなく、ダブルタイオーバーという圧迫方法を考え出しました。

 

この方法で10日ほど圧迫するのですが、多少その間の生活が楽になるだけじゃなく、壊死や内出血が起こりにくいという利点があります。

 

入院は3日程度で済み、その後は通院で術後のケアが可能です。

 

中々すばらしい手術法だし手術道具も画期的、メリットも多くこれでわきがは完全に治るでしょ!と感じるかもしれませんがそうもいかないのです・・・

 

イナバ式皮下組織削除法の問題点

この手術方法にも問題点・デメリットはあります。
まず一つは色素沈着、つまり手術後は脇の下の色が変わってしまいます。

 

薄く皮下組織を削り取るので、手術がうまくいけば必ず脇が変色してしまうのです。
女性の場合これは致命的かもしれません。

 

もう一つは複雑な器具を使いこなせる医師が少ないという点です。
何度も手術をしてようやくうまく使いこなせる器具なので、どこでも手軽に受けられるという手術ではなく、きちんと実績のある医師が執刀してくれなければ意味がありません。

 

小さな切り口から器具を入れて手探りで手術するため、ある程度技術のある医師でなければきちんとした結果が出せないのです。

 

医師の技術が未熟でこの器具をうまく扱えないと、皮膚を薄く削りすぎてしまうことがあります。
この場合最悪皮膚に穴を空けてしまうこともあります。

 

手元が狂ってハサミを強く握りすぎればそうなる可能性があります。
それを怖がって皮膚を厚く残してしまえば、当然ですがアポクリン腺が削除しきれません。

 

うまく使えばアポクリン腺だけじゃなく、エクリン腺や皮脂腺など皮下組織を丸ごと削り取れるので、わきがと当時に脇の多汗症で悩んでいる人にも効果があるのですが、技術が無ければ良い結果は出ません。

 

当然ですが、こういった治療は皮膚がはがれてしまうので出血も多く神経もかなりズタズタになるので、手術後の経過はかなり大切です。

 

入院も3日ほどですが必要ですし、その後10日ほどは脇を圧迫して過ごさなきゃいけないので、仕事も家事もできません。

 

もう一つ問題点があるとすれば剪除法と違って保険適用にならないという点です。
確かに良い手術方法なのですが問題点もそれなりにあるのです。

 

剪除法とイナバ式どっちが良い?

どちらの手術方法も医師の技術が伴わなければ良い結果は出ませんが、技術も経験もある医師ならばいずれの治療法でもわきがは治せます。

 

違いとしては剪除法は保険が適用になる。
イナバ式はわきがだけじゃなくて多汗症も治せるという点です。

 

剪除法はアポクリン腺しか除去しないので多汗症は治りませんし、イナバ式は保険適用にならないので30万前後はかかると思ってください。

 

またイナバ式は色素沈着があります。
しばらくの間は見た目が良くなく、肌を露出させるようなことがあれば、他人に脇の手術をしたことが一目でわかります。

 

いずれも長所と短所があり、どっちが良いかは以上のことを踏まえてその人の判断によると思います。

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